楽曲解説



全曲書き下ろしによるアルバムの制作をするにあたり、今回は「贈り物」をテーマに、岩崎宏美が敬愛するアーティストや作家の皆さんに、楽曲の制作をお願いしました。


岩崎自身が「さだまさし教の信者」と公言するさだまさしさん。
学校の先輩でもあり女性アーティストとしても尊敬する森山良子さん。
シングル「手紙」からのお付き合いの岡本真夜さん。
その歌声とギタープレイに岩崎がぞっこんな斎藤誠さん。
アルバム「Love」で「プロポーズのとき」というピュアなラブソングを書いてくれたピアニストでありシンガーの光田健一さん。
そして、岩崎のアルバムにはいつも素敵な楽曲を提供してくれる田村武也さん。
前作アルバムで出会ったUZAさん。
現在岩崎宏美の親衛隊に所属するシンガーソングライターの境長生さん。
今回初の顔合わせとなるCoccoさんからは透明感溢れる切ないロストラブソングが届きました。
さらに、恩師阿久悠さんが残した歌詞に河口恭吾さんがメロディをつけた楽曲も今回のアルバムに収録することができました。


「贈り物」というキーワードから生まれた全10曲を収録したアルバムです。
大人のラブソングを歌う岩崎宏美の歌声が心地よく響くこのアルバムを、どうぞお楽しみください。

ディレクター:湯田淳一

M1:残したい花について

作詞・作曲:さだまさし/編曲:上杉洋史

  • ♪何を残そうかな 今日生きた記念に・・・
  • さしさんは「悔しかったことや、傷ついたことは残さなくていい」と歌っています。
  • 「良いことだけ残そう 嫌なことは置いていこう」と。
  • まさに長年歌い続けてきた歌手岩崎宏美への労いの言葉であり、そしてこれからも歌い続ける宏美さんへの道標のような温かいメッセージは、宏美さんにとって何よりの贈り物。
  • ♪ 何を歌おうかな 人生の記念に 大切なあなたを 忘れないように
  • このアルバムを作ろうと思った時の気持ちが全て表されているようなこの曲は、アルバムの1曲目を飾るのにふさわしいと思いました。

M2:あかぺら

作詞:阿久 悠/作曲:河口恭吾/編曲:光田健一

  • 河口恭吾さんのデモの段階でもタイトルにちなんでアレンジに「アカペラ(無伴奏)」が入っていました。これは是非とも宏美さんの声でアカペラをやりたい。だとしたらアレンジは光田さんしかいない。と、この曲のアレンジをオファーしました。
  • そしてこの素敵な仕上がりに、宏美さんも「このハーモニーは実力以上!」と大満足。
  • 昭和の歌謡曲風なジャズテイストが心地よい曲です。
  • 阿久先生の新曲が歌えるなんて、宏美さんにとっては何よりの贈り物です。

M3:10年目のLove Letter




作詞・作曲:岡本真夜/編曲:上杉洋史/ピアノアレンジ:mayo

  • デビュー30周年の記念シングルとして書き下ろしてもらった「手紙」からのお付き合いの岡本真夜さん。
  • 日常のさりげない風景に愛が溢れる「手紙」の続編のようなこの曲は、記念日をテーマに描かれています。
  • 結婚10年目の朝、いつもと同じ風景の中に、溢れる愛がお互いにとって何よりの贈り物なのですね。
  • 美しいメロディと、心を温めてくれるこの歌詞が、本当に素晴らしい曲です。

M4:ずっとずっと




作詞・作曲:UZA/編曲:上杉洋史

  • 前作アルバムでは「栞」というバラードを書いてくれた作家のUZAさんから、今回はキャッチーなアップナンバーが届きました。
  • 長い付き合いでも、いつでも 新鮮な気持ちでときめいていたい!ずっとずっと恋する気持ちでいさせて欲しいという気持ち、女性ならきっと誰でもそう思うのでしょうね。
  • ライブでも盛り上がりそうな1曲になりました。

M5:真夏のサクラ




作詞:西林初秋/作曲:田村武也/編曲:上杉洋史

  • 2011年東日本大震災の後、宏美さんの手元に1編の詩が届きました。
  • それは、中越沖地震後の能登の復興を描いた映画「能登の花嫁」の主題歌「始まりの詩、あなたへ」を宏美さんが歌うことになった時に出会った西林初秋氏が書いたものでした。
  • その詩をいつか歌いたい、という宏美さんの思いに応えて、今回このアルバムのために田村武也氏がメロディをつけてくれました。
  • 花が咲いている時にしか人は桜を見ませんが、それ以外の季節も、桜はしっかり生き続けています。今はその時期ではないかもしれないけれど、いつか必ず花は咲く。その日を信じて強く生きて欲しい・・・そんなメッセージが込められたこの曲が届けるのは「勇気」という贈り物です。

M6:つめたい火傷




作詞・作曲:Cocco/編曲:上杉洋史

  • Coccoさんから、宏美さんに宛てた熱いメッセージと共に曲が届きました。
  • 以前から宏美さんのファンであり、かつて宏美さんをイメージして書いた曲もあるというエピソードを添えて。
  • 思いがけない贈り物でした。
  • 研ぎ澄まされた感受性によって描かれたその鮮烈な世界観に 、正直言って異色の顔合わせだと思いましたが、だからこそ面白い作品が生まれる予感がしました。

M7:もいちどデュエット




作詞・作曲・編曲:斎藤 誠

  • 世界一優しいラブソングを歌う男、斎藤 誠さんらしい、キュートなラブソングです。
  • シンプルなアレンジに、どこか懐かしい風景が見えてきます。
  • タイトルや歌詞の中にも阿久先生へのオマージュと誠さんらしい遊び心がしっかり込められています。
  • 穏やかで、優しい気持ちにさせてくれる誠さんならではの1曲。

M8:イブの物語




作詞:松井五郎/作曲:森山良子/編曲:上杉洋史

  • 宏美さんの学校の大先輩でもある森山良子さん。
  • 昨年は軽井沢で行われた良子さんのコンサートにお邪魔して、感激して帰ってこられた宏美さんでした。
  • そんな良子さんに曲の提供をお願いしたところ、すぐに快諾をいただきました。
  • 松井五郎さんの素敵な歌詞に、良子さんのメロディがつけられたこの曲は、クリスマスイブを舞台にしたドラマティックな名曲で、大切な人との出会いから今が描かれています。
  • 初めてのデートでは初々しく、そして時には喧嘩もし、でも愛は深まっていく二人のエピソード。
  • この曲が描く愛の深さに、なんだか涙が出そうになります。
  • 素敵なクリスマスソングをありがとうございました!

M9:タカラモノ!




作詞・作曲・編曲:光田健一

  • 光田さんからは、可愛い曲が届きました。
  • フリューゲルホーンとフルートのアンサンブルが楽しいアレンジです。
  • 歌詞に登場する女性は間違いなく宏美さんをイメージしているようです。
  • 宏美さんも苦笑いするほど、宏美さんの性格を理解していますね。
  • ピアニストだけでなくコーラスグループとしても活動されている光田さんにはコーラスにも参加していただきました。女声並みの綺麗なハイトーンにもご注目ください。

M10:五線紙の上




作詞・作曲:境 長生/編曲:上杉洋史

  • ずっと歌い続けてきた宏美さんの人生をたどりながら「人生の贈り物は全て五線紙の上にあった」と結ぶこの珠玉のバラードは、現在岩崎宏美親衛隊に所属する境 長生さんによって書かれました。
  • 境さんは 、北海道に住むシンガーソングライターです。
  • 長年宏美さんを応援し続けた彼だからからこそ書くことができる歌だと思いました。
  • 「歌こそが岩崎宏美の人生」きっと誰もがそう思っていると思います。
  • 「天まで響け!」のコピー通り、宏美さんの歌声は今も、清々しくどこまでも晴れ渡る青空に向けて響き続けます。
  • このアルバムのラストに相応しい、名曲が誕生しました。

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