2017年3月20日(月

埼玉県・東松山市民文化センター【国府弘子ver.】







一昨日の幸手も埼玉でしたが、今日は同じ埼玉でも東松山市民文化センターへ。
連休最後の日で行きも帰りも車がいっぱい、渋滞の上に事故も多く、もはや埼玉が近いのか遠いのか。
そして先週の茨城神栖とか栃木日光を含めて「あなどりがたし関東!おそるべし関東!」という感じであります。


しかし、現場につけば元気な歌姫の「オハヨ!」の声。
そして各地でたくさんのお客さまの、親戚かと思うような一体感。(昨日は本当の親戚もおりました)
ピアノソングスのこのツアーは、疲れも寒さも不調もプレッシャーも、全てのことが「HAPPY」という一点に昇華されて消えていく、本当に稀有な時間の積み重ね。






わたくしはこの数年来、岩崎宏美さんとのデュオ、という大役で「自分が支えるんだ!岩崎宏美を!」なんて意気込んでおりましたが、ハッと気づくと、今やギックリ腰の自分を気づかい、支えてくれているのは彼女でした(!)
スタッフの皆さんも含め、その温かさ親身さについつい甘え過ぎてしまいそうになる自分。
(腰に負担をかけないよう、衣装替えもナシ、ステージ靴もペタンコの楽チンなものを履いており、それがあまりに楽で、うっかり千秋楽までコレで行こうか?なんて思っちゃいそうになっておるズルイ自分。腰はどんどん回復中!)
宏美ちゃんはあのようなお人柄ですから、どんなトホホな事件をも、即「トークネタ」として冒頭から楽しく取り上げ、ヒジョーに気を楽にさせてくれるわけですが、実は彼女の思いやりをぐっと感じるのは、言葉のない場面だったりもするのです。




症状的に一番キツかった神栖でのステージ最後、最後に彼女と手をつないで皆さまにお辞儀をした時、
「大丈夫?腰気をつけて、お辞儀気をつけて!」という彼女の気持ちが、つないだ手の力に最高に込められていて、わたしゃありがたくて「その親しさ、その愛情深さ」に泣きそうになりました。


そして今、今度は歌姫が花粉アレルギーと闘う季節。これまたキツイ。これまた大変です。
60近い女ふたり、満身創痍であります(笑)。
ですが、これだけは言っておかねばなりません。
こんなに正直に、トホホなご報告も皆さまにさらけ出せちゃうのは、なぜか。
それは、ステージの上で、何があろうと皆さまをタッッッッップリと幸せにしてお帰りいただく「覚悟と実践」は、決して揺らぐことはない、岩崎宏美はそういう人で、少々及ばずながら、自分もそういう人間で、「プロフェッショナル」な人たちは、きっとみんな、そうなのでしょう!!


あれ、東松山の報告になっているのか、なっていないのか、よくわからないな(笑)。






この日のステージは、いつも以上に、笑いと涙がいっぱいの、大変あたたかな内容だったと思います。
1年前に天国へ行かれたお父上のことを思い出された宏美さんの切ない気持ちが、一緒に演奏していて手に取るようにわかりました。
それから、芸能界に身を置くキビシさにまつわる30年以上前のエピソードも、思わず笑わせてくれるポジティブなネタに聞こえてしまうところが、さすがの大物。











私は会館の近所に住んでいる親戚の白亜の家にお邪魔して、たらふく美味しいものをゴチソーになって遅めの時間に帰宅したので、帰りは渋滞はそんなにひどくありませんでした。
コンサートの感想を口々に語ってくれる親戚たちと熱く語らい、最後にカモミールティーを、「ポット夫人」の素敵なティーセットで注いでくれたのは我が姉の夫の姉、もうみんな家族!











なんだか、ピアノソングスのコンビを組むようになってから、人と人とのつながりがすごく深まるようになったと感じる自分。
周りにいる人と人をつなぐこともすごく自然に増えてきて、こういうことが全部、もしかすると岩崎宏美の歌声を生で浴びていることの、ご利益なのか?と真剣に思い始めている次第です。




みなさん、どうぞ季節の変わり目、ギックリ腰も花粉症も、気をつけてご自愛くださいますよう。
そして、残り少ない「ピアノソングス」、各地で残席わずかなようですが、どうか是非、聞きに来てくださいね!





・・・来週からは、コクブは果たして、衣装替えをサボらないで登場するのでしょうか?


国府弘子